よはくちゃん

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春みたいな気温だったのでいつもの癖で多摩川に行った。正確には、気づいたら多摩川にいた。反射で鼻水が出る。四季の中で春が一番嫌い。全国の杉を全て燃やしたい。変えたばかりのメガネはサウナ仕様で曇らないはずなのに、度が強くてレンズが厚いせいで光が反射して見えにくい。乱視のおかげか、月が沢山見えてお得。年末年始に18きっぷで1人旅をすることにしたので予定を立てていた。泊まれる宿がなさそうなことに気づいたので、東京から山梨、長野を経由して途中で新潟のおばあちゃんちに泊まって、翌日富山でずっと行きたかった魚津埋没林博物館に行く計画を立てた。昼間に友達から「長野から新潟はJRが通ってないよ」と言われ、焦った。ベンチで靴を脱いでぼーっとしていたら、おばあちゃんから電話がかかってきたので出たらTwitterの話をされた。18きっぷでそっちに行くよと話したら、後ろからおじいちゃんが「ドカ雪降るから電車止まるぞ!冬に帰るのはやめなさい!!」とすごい剣幕で心配し、昔仕事の関係で東京と福井を18きっぷでよく移動していて散々な目に遭っていた話をしてくれた。港の仕事。港町って聞くと地元を思い出す。わたしは小さい頃、宮城の港町で暮らしていた。新潟に引っ越してきてからも海の近く。水に縁がある。川が好きなのもきっとそのせい。

友達から「今〇〇駅(最寄り駅)にいる?大学の友達といる」と連絡が来た。「多摩川にいるよー」というと、友達と、わたしと面識がない友達と3人でご飯を食べることになった。友達がでかいホッチキスの芯の箱を持って登場した。その登場の仕方ズルすぎる。悔しくて変な顔になった。面識のない人は、わたしの顔を見て「よはくちゃん?」と言った。訂正するのも面倒臭いし、なんかいいあだ名だったのでインスタのアカウント名にその場で設定した。友達がわたしの名前を思い出せなくてニュアンスで言った言葉らしい(違ったかもしれない)。最近色んな人に勝手にあだ名を付けられることが多い。そもそもあだ名って勝手に付けられるものか。あだ名を付けてくださいってお願いする場面ってないな。あだ名付けてくださいってお願いされてみたい。それで断りたい。

散歩してる時に面識のない人に名前を教えてもらったけど、たまたま「補聴器エイド」という看板が目に入ったので「補聴器くん」と呼んだ。

友達と補聴器くんとわたしは音楽と概念の話をしていたけど正直何の話をしていたか覚えていない。ずっと台湾カステラと愛玉子と何を食べるか悩んでいた記憶。補聴器くんと音楽の話で盛り上がった。わたしも補聴器くんも親の影響で体に染み付いている音楽があるという点でとても気が合った。「自分の力で探して見つけた音楽が、実は親の影響だと知ると悔しくなるよね」と言ったら「そうなんだ むしろ嬉しいけどな」と言われた。今までの経験上、極端に音楽の趣味が合う人は一瞬で仲良くなって、一瞬で仲悪くなることが多かったので身構えた。「わたしあなたと仲良くできないと思います」と言ったら「この人難しいね」と言われた。「この人簡単だね」って言われるよりはいい。

お会計をしようと思って振り向いたらネコロボが通れなくて困っていた。今の所、一緒にすかいらーく系列のファミレスでご飯を食べた友達は全員ネコロボを撫でている。一緒にコミティアに出たねこくらという友達がジョナサンの猫型配膳ロボットをモデルにした漫画を描いていて、それがとても面白かったのでみんなに読んでほしい。

新しく買ったコートの形を褒められたので嬉しかった。全然暖かくない。コートの意味がないと思う。でも首周りのデザインが好き。帰り際にコートやバッグやら、「それどこで買ったの」と聞かれたが、「覚えてない」と言ったら「それいいね ブランドにこだわりがなくて、いいと思ったものを買うの いいね」と言われた。補聴器くんの好きなFREITAGというブランドの話を聞いた。トラックの後ろの部分の材質でできているらしい。中からシートベルトが出てきてびっくりした。そういうデザインらしい。前にせんべい汁を食べに友達の家に行ったらロフトの梯子から電車の吊り革がぶら下がっていたことを思い出した。そういうの好きだ。いいものを見ると、ほしいとか身に付けたいより先に「作りたい」と思ってしまう。だから、昔から帽子とか服とか本とかお菓子とか漫画とか色々作ってきた。家とか作ってみたい。この世の全てのものを作れるようになったらかっこいいと思う。

 

おまけ 冬はお風呂に入ることが困難で大変。