鯛焼きクラブ

仕事終わりに友達と鯛焼きを食べに行った。閉店間際だったので日替わりのアップルカスタードしかなくて、友達は注文しなかった。わたしは食べた。雨が降っていたので高架下で雨宿りをしていた。友達が「この前渡しそびれたので」と誕生日プレゼントをくれて嬉しかった。中身は燻製セットだった。わたしはキャンプで燻製をすることが好きだけど、燻製器は高いので自作していたと前に話したことを覚えてくれてたんだと嬉しくなった。

f:id:a_______oeoeo:20231009013546j:image箱に「your present」と書かれていて、見ればわかるよと笑ってしまった。Amazonのセンスらしい。珍しく友達が具合悪そうだったので大丈夫?と聞いてみたら、最近色々なストレスが溜まって昨日血を吐いてしまったとのこと。友達カップルの痴話喧嘩に巻き込まれたそう。この人はいつも誰かの世話を焼いて困っている。出会った頃から、どうして見返りなく人に優しくできるんだろうと不思議で堪らなかった。その後、この前教えてもらった居酒屋に行った。瓶の黒ビールとハイボールで乾杯した。わさびで食べるゆでタンが名物らしい。「コンビーフとお茶漬けの味がする」と言ったら、「それって肉の感想としてどうなんですか?」と言われた。わたしはコンビーフが大好きなのに。「新玉ねぎに十字の切り込みを入れて隙間にコンビーフを詰めてチンしてポン酢で食べると美味しいよ」と教えた。今までに言った1番のわがまま、許せないもの/こと、人に言えない黒歴史、創作の話をした。友達は音楽を作っているけどまだどこにも発表していないらしい。歌詞を見せてくれたので、歌ってよとお願いしたらその場で歌ってくれた。いい曲だなあと思ったし、かなり好きだったので驚いたが、結構しっかり歌っていて周りの目が気になり始めたので「もう少しボリュームを落として」とお願いしたら小声で歌ってくれた。

f:id:a_______oeoeo:20231009013611j:image

「ツッコミどころしかない喫煙所がある」と教えてくれたので着いて行ったら、スラムダンクのポスターが貼ってある和室に灰皿用のバケツが置いてある空間が登場し、言葉の意味を一瞬で理解した。スラムダンクカープが好きな店長のセンスらしい。思い出してなんとなくカープファンの子を口ずさんでいたら「うちのバンドのボーカルやってくれませんか?」とお願いされた。今年ボーカルに誘われたのは3回目だ。流行ってるのかな。その後、友達に「作曲風景見てくださいよ」とお願いされたのでコンビニに寄ってじゃがりこを買い、家に行った。友達に「シングルとダブルどっちがいいですか」と聞かれて「ここはサーティーワンか?」と思ったが、コニャックが出された。アイスではなかった。ベルセデスメンツを流していたら「Wi-Fiありますよ」と言われたので教えてもらったら、Wi-Fiの名前が「サイダーしゅわしゅわ」で、なんでけいおん!の世界観なんだよと思った。作曲をする友達を横目に「肘を舐めるコツ」の動画を再生したら、スピーカーからどでかい音が再生されて爆笑した。不意打ちだった。一緒に動画を見ながら準備体操をして、肘を舐め、鼻を舐めた。「肘舐められたよ」と言ったら「肘の定義にもよりますね」と言われた。肘を舐められる人は人工の約1%らしい。真面目な話になって、「〇〇さんがそうやって周りを巻き込んでいくことで救われる人もいるんですよ」って言われて「へー」としか思わなかったの本当に私でしかない。駅まで送ってもらう帰り道、「人といて話し足りないって思ったの久しぶりです」と言われた。ここ最近で何人かに「あなたは私の数少ない友人の1人です」と言われた。嬉しいけどさ、そんなこと言っていいのかよ。わたしはそんなふうに言えたことないよ。一緒にいると何故か自分が嫌な人間になった気分になるような人っているけど、この人は逆だった。自分が何故かとてもいい人間に思えてくる。そう思うのは多分この人が優しいからだ。改札で「わたしは漫画を描くから、次会うまでには曲を完成させて聴かせてね」とゆびきりげんまんした。