ささーまる

f:id:a_______oeoeo:20230910225631j:image笹川真生とcolormalのツーマンに行った。念の為会社を早上がりにさせてもらったので1時間は暇になった。友達のTちゃんと合流する。立ち姿が様になりすぎてて一瞬声をかけるか悩んだ。わたしはTちゃんの顔ファンだから。再開発で閉まると噂の麗卿に向かうが、時間ギリギリなのでやめといた。会場に着いてバーカウンターでアマレットジンジャーを注文。ライブハウスに行くといつもこれを飲む。THE NOVEMBERSで1番好きな曲が「アマレット」だからだ。ノベンバのライブに行く度におまじないのように飲んでいたら、どのライブに行っても飲むようになってしまった。最近行ったライブの話をした。TちゃんはキタニタツヤやART-SCHOOLが好きらしい。好きなジャンルは被っているのに、ART-SCHOOLは逆に聴いていないと言ったら、「聴いて」と強めに言われた。開演。空調が壊れて非常事態になり、会場はサウナ状態。ライブは最高だった。笹川真生のライブはもうただただ圧倒されて、棒立ちのまま黙って見ていた。あの人にはすごいパワーがある。MCは特に喋らず、音楽で語る感じ。世界観が完璧に構築されていて、マインドコントロールされそうだった。会場の熱気がすごくて、倒れたり体調悪くなる人が出てきたので水や冷えたタオルを配るなどスタッフの方の対応が完璧だった。夏の終わりと言っても、十分暑かった。一旦退場することになり、廊下に座り込んでTちゃんと話していたら、「この会場にいる人たち、カバンの柄が独特すぎない?」と言われた。目の前にいる人はレアな自販機の「そば/うどん」の柄だった。宮崎夏次系のカバンを持っている人もいて、つい話しかけそうになった。「笹川真生やcolormalのライブの客層は全身黒の人が多いイメージなのでこれは異常事態だ」とTちゃんに話した時、目の前に影ができたので見上げたら全身黒のKくん(地元からの友達)がいたので「ほら、これが一般的な客層」と指差したら困惑しててウケた。「一例ってことですか?」「はいそうです」。Kくんと出会うきっかけになった高校時代に行ったamazarashiのコンサートはドレスコードでも決まってるのかってぐらい全員黒で困惑した思い出があるとTちゃんに話した。私だけ白い服でアウェーだったことも。

K「そういえばうちのギターも今日来てるんです 前、音楽の趣味合うって言ってた人」

私「どんな人なの」

K「髪がもじゃもじゃ」

私「そういう人って大体あだ名ブロッコリーじゃない?」

T「先天的か、後天的かにもよるよね」

K「もし後天的だったらブロッコリーではないですよね」

私「そしたら私が今からブロッコリーって名付けるよ」

T「名付けることは確定なんだ」

私「そりゃそうだよ、ああでも同じような人で中学の頃スチールウールってあだ名の人が居たな」

T「きっと理科の授業で習ったばかりだったんだろうね 実験で使ったのかな」

私「言われてみればそうだ」

?「おーい」

私「あ、君が噂のブロッコリーか」

もじゃもじゃ頭の彼は困惑していた。TくんのバンドのギターであるNくんだった。手に持ったレジ袋が重そうだったので何持ってんの、と聞いたら「暑かったんでアイス買ってきました」と言われた。笹川真生のターンが終わってTちゃんと目を合わせた第一声が「暑かったね」だったので説得力は抜群だ。Tちゃんを見た彼は「もしかしてTさんですか!」と目を輝かせていた。Nくんも私と同じTちゃんのファンだった。友達の友達が友達のファンなのおもろ。書いてて意味わかんない。補足するとこうなる。友達(Kくん)の友達(Nくん)が友達(Tちゃん)のファン。しばらく雑談していると、再入場できることになった。廊下に整番のアナウンスが響き渡る。下高井戸シネマの入場時を思い出した。あの映画館は予約ではなく当日の先着順で、チケットの整理番号がアナウンスされる。

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colormalの番が来た。逆光。何も言うことはない。今日が最終回でいいなって思った。胸がいっぱいになって、colormal大好きだなあと思った。安定感すごい。文字にするのが勿体無いと思うほどあの時間は輝いていた。

1人でライブ行く途中、友達が行くことがわかって一緒に行って、また会場行ったら友達がいて、みんなでそれぞれ大好きなバンドのパフォーマンス見て、終わって感想話してたらその場にいた友達の友達と仲良くなって音楽の話して盛り上がってるこの状況の中、岡崎京子の「東京ガールズブラボー」を思い出していた。わたしは誰かとライブに行くことはなくて、いつも1人で行く。会場に行くと友達が居て、それぞれ1人で予約して来ていると本当に観たくて来たんだなあと嬉しくなるから、この状況が好きだ。ライブに限らず全てのことにそう思っている。自分が好きなものを好きで居たらたまたま同じものを好きな人が同じ場所に集まって、それぞれで同じものを見ている。他人という前提があって、決して交わらないけど同じものを見て何かを感じている瞬間っていいなと思う。

その後、合流した友達とその場で会って仲良くなった人達で麗卿に行って回転のPVの再現した。再現したがりか。

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Tちゃんとエリックロメールの話になり、ロメールの映画って話がキモくないですかって言われてめちゃくちゃわかる〜となった。海辺のポーリーヌが1番嫌。でも見ちゃう。Nくんとわたしは、聴いてきた音楽の歴史が完璧に同じでそんなことあるんだと思った。盛り上がってる最中、NとバンドメンバーであるKくんが「ね、だから言ったでしょ」とニヤニヤしていて面白かった。音楽の趣味が合う人がいると前々から私のことを話していたらしい。今日は本当にいい日だった。