猫・オザケン・ラッキーオールドサン

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仕事で緊張感のある場面に対峙したのでどっと疲れた。携帯をいじると友達から「きょう猫を預かることになってしまった」と連絡が来ていた。猫、ネコ、ねこ、と頭の中で繰り返す。ねこってどうしてこんなに和む響きなんだろう。そう考えながら井の頭線に飛び乗った。久我山で降りると、携帯が震えた。恋人から「来週、静岡に日帰りで旅行に行こうよ」と言われた。商店街で飛び上がったわたしは、即座に「行く!」と返事をした。手土産を買いに行くはずが、恋人からの電話で舞い上がって忘れてしまった。友達の家の近くに着き、辺りを見渡したけど自販機しかなくて、「1番ごきげんな飲み物...!」とぐるぐる考えながらボタンを2回押した。友達の家でそうめんととうもろこしを食べながらオザケンのMVを観た。

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私たちはオザケンが大好きという共通点がある。そしてカネコアヤノとラッキーオールドサンも好き。「現代にオザケンがいるとしたら、それは夏目くんだよね」と、満場一致した。はちみつレモンで梅酒を割って飲んだ。甘酸っぱくておいしい。ラッキーオールドサンのミッドナイトバスに合わせて友達がギターを弾く。ラッキーオールドサンは昼間のイメージがあるけど、ミッドナイトバスは唯一夜のイメージで大好きだ。テレビ台の下で眠っている猫の名前はシュクだった。友達に恋人の話をしたら「シュクの飼い主と同じ名前だ」と言われた。友達は大きな犬みたいだけど、猫が似合うなと思った。帰り道で恋人に電話をした。この人は気遣いが上手いのか、興味がないのかわからないけど、まだ知り合って間もないのにいつもほしい言葉をくれる。人生で初めて、誰かに嫌われたくないと思った。