1人がけソファ

特別な相手がいなくなってからすごく精神が安定しているから、もうこのままずっと1人か、全員と同じくらい仲良くしていたい

誰かのせいにしたり、されたりしないのって楽だ

前に誰かに言われた「この家は1人用だから、誰かが入る隙はない」という言葉を思い出している
おれの人生はおれ1人のもの

ここ2週間ずっと職場の先輩に理不尽に当たり散らされてて、理不尽すぎて怒り通り越して諦め状態に陥ってたけどそういやこの人わたしと生理周期被ってるんだったって思い出した 怒ってる人に「生理ですか?」とか煽ってるようにしか見えないし、口が裂けても言えなかったけど 生理中の女は本当に別人のように恐ろしい生き物だから 別人だと思いながら耐えていた 

1週間生理が遅れた私が出勤したら先輩が別人みたいに機嫌治ってて、やっぱり予想は当たってたと思った 先輩は手作りのカップケーキをくれた なんだか拍子抜けして、わたしは先輩に桃のグミをあげた わたしはいつも何かミスやトラブルが起こったらまず自分を疑う まず他人を疑うような人はよっぽど自分に自信があるのか、傲慢なのか、強いのか、一周回って羨ましい

負の感情が湧いた時、まず初めに別のことを考える それは風景とか人とか食べ物とか音楽とかなんでもいい 静かであればあるほどいい 最近はもっぱら毛糸のことで頭がいっぱい

脳内に毛糸をイメージするとただの毛糸の塊が作りたいものに変形する

昼間自転車で商店街を走っていたら 一気に鳩が飛び立った 言葉にするとイメージが固定されてしまうから、形にはせず、脳内の隅っこにおいておく ふわふわとした実体のない色だけがついたもの パン生地のようなものに近い

そして一日中脳内で発酵させた生地を 成型する 脳内から張り巡らされた神経は指先に合図が伝わる iPhoneのメモ帳を開いて指で大まかな設計図を描く ラフのようなもの 雑であればあるほどいい そして、メモ帳に描かれたラフと脳内の生地を合わせて 左手の 人差し指 小指 親指 それぞれに毛糸を引っ掛けて編み進める

鳩のことを考える 嫌いな鳩 朝、小川の橋を渡る時みっしりと鳩が止まっている風景を想像する 緊張感が走る 息を止めてそろりと歩く 歩く、というより足をそっと置いている そうしていつの間にか、できていた 手元には嫌いな鳩の帽子

熱血メルヘン

友達に編み物を教えてほしいと頼まれたので、朝に集合して中野のベローチェで編み物をした

最近、平日は1人で映画を見ながら編み物をして、休日は人とカフェやファミレスで編み物をする日々を送っている

借りた漫画を返した 漫画の話をずっとしていた 小松海佑というお笑い芸人を教えてくれたから、調べてみたら既にYouTubeチャンネルを登録していることに気づき、そういえば前に他の友達に勧められたんだと思い出した

「これ好きそう」と同じものを複数の友達から教えてもらった時、別の人間なのにみんなの脳内が繋がってるように思えて感動する 脳内iCloudで共有されている

 

中野→中野新橋→新宿のルートで散歩した

歩いてる時、突然「ナコン好きだよね?」とナコンのモノマネされてアツかった いつも家で1人でナコンのモノマネして遊んでいたから

「あなたは目に入る全てのことに感動している」と言われて、初めて気づいた

楽しいと思うことが人より多い ツボが浅いわけではなくて、種類が多いだけ

友達によると、わたしは「豊かな人」らしい

わたしは勝手に1人で面白がって何かに取り組んでると、知らない間に人が集まってることが多い
昔はインディアンのお守りや針金メガネを作って学年中に流行らせたりしていた

今は編み物 来週も人に編み物を教える予定がある こんな出鱈目な編み方で、人に教えられるのか?不安すぎる でも自分1人の世界に誰かが入ってくれると嬉しい ありがとうと思う

低い位置に看板があるローソンを見つけたので、明らかに観光地じゃない場所で観光客風の記念写真を撮るという遊びをした

中野の図書館をちょっと覗いてみたら分厚いやなせたかしの本が置いてあったので開いてみたら、「熱血メルヘン 怪傑アンパンマン」と書いてあって、また名乗りたい言葉が増えた 熱血メルヘン アンパンマンにしか似合わない言葉だ 

「あっちの方行くとしょぼいスーパーあるんだけど、行く?」とめちゃくちゃドヤ顔で言われた 私の喜ぶものをわかってくれていて嬉しかった

 

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中野の公園で、恵方なんて知らないし節分過ぎてるし恵方巻きじゃなくて太巻きだけど遅い節分した

(この太巻きは全部崩れてて面白かった)

これを食べている間ずっと鳩に付き纏われていたが、鳩が苦手だと友達に教えたら鳩が好きでグッズを作るほどなのに、わたしに鳩が近づくたび追い払ってくれて頼もしかった

 

2/6

自分が明らかに悪いのに相手が優しさでこちらの駄目さを受け入れて(呆れて)繋ぎ止められてる時、ごめんなさい全部私が悪いです早く解放してくださいという気持ちになる

 

苦手だなあと思った人に嫌われてると知った時、初めて好きになる

東京で雪が降った

 

みぞれ雪

空気が湿っていて、そんなに寒くない

きりっとして肌がきめ細やかになる感覚がある

帰り道、誰もいない公園を見渡すと霧がかっていた 真っ白な 空間

 

雪が降っている夜中は、夜なのに明るくて時間がわからなくなることを思い出した

地元にしばらく帰っていなかったから忘れていた

 

あの頃は毎晩、朝まで雪が降る街を歩いていた

特に意味もなく

もちろん雪が降る夜中に外に出る人なんて誰もいないから しんとしている ただ雪が降る音と除雪車の音だけが聞こえる

薄暗くて白く染まる街の中、小さく光る街灯の光が好きだった

グラデーションがないから ずっと明るい街